ざくざくしたブログ

京都の大学生の日記です

拝啓、いつかのあん肝へ

拝啓

春眠暁を覚えず、とか申します。あん肝さまはよくお眠りになられているでしょうか。感覚ピエロの曲を聴きながらこの文章を書いています。

あなたに初めてお会いしたのは、3月の6日ごろでしたね。あのとき撮ったお写真を添付しておきます。ご家族でご覧になってください。

 

 

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水菜の横にちょこんと座っているのがあなたです。かわいらしい円形ですね。丸い形の愛らしさではしいたけさんにも負けていません。

ここのところお互い忙しくしているようで、なかなか会える時間がとれていませんね。寂しい限りです。

そんな寂しさからか、あなたと初めて会った時のことを思い返していました。

 

あのころも、私は寂しかったのかもしれません。魚恋しかった、と言えるでしょうか。言い訳じみていますが、今はそう言うしかないのです。夜、大洗を散歩しているときあの魚料理店が目に入りました。肉派の私は普段なら見向きもしませんが、気づくと、のれんをくぐっていました。

 あん肝さんを口に入れた時の衝撃は、忘れようもありません。脳に、電流が走りました。

 

—こってり・旨味・舌・電気信号・フラッシュ・危険—

 

こうした単語が頭を駆け巡ったのち、視界は白黒の点滅を繰り返し、舌は想像しえなかった旨味に突き刺されていました。舌先から根本まで旨味に浸食され、「旨い」という情報が脳にどくどくと流れ込んでいくのを意識の薄れゆく頭で感じていました。その刹那、私は思いました。

「これ以上お会いしてはいけない。」

しかし、人間の欲望とは醜いもので。私は、その、我慢ができていませんでしたね。お恥ずかしい姿を見られてしまいました。なにせ、あの後あん肝さんを少し残し、おじやに混ぜて食べていたのですから。ああ、なんて卑しい人間なんでしょうか。

 あん肝さん、今もお元気でしょうか。体調を崩されませんように。また密かにお会いするのを楽しみにしています。

敬具

りんご