ざくざくしたブログ

京都の大学生の日記です

白ハゲ漫画という病名

こんにちは。

今日は少し前にTwitterで話題になった「白ハゲ漫画」について書いていこうと思います。

まず、白ハゲ漫画とは「簡略化された白黒線だけのキャラクターにある議論についての意見を喋らせた漫画」のことだと私は捉えています。要は、下図のような絵でなんやかんやと話す漫画のことです。

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白ハゲ漫画の特徴として最も大きいのは、その簡略化されたキャラクターでしょう(逆説的な話ではありますが)。白ハゲ漫画の執筆者たちがこうしたキャラ造形を用いるのは以下の理由が考えられます。

1.画力の差が出ない

 画力がそこまでない人でも描くことができる。

2.絵柄によるゾーニングを防ぐ

 拡散されることが目的のため、普遍的な絵柄にすることでより幅広い人に受け入れられる(=ユーザーからしてリツイートしやすい)ようにすることができる。オリキャラを使わないのも同じ理由。

 

さて。白ハゲ漫画という言葉が使われ始めたのは、とあるツイートが話題になったころでした。そのツイートの内容は、「絵描きさんの絵はなるべくいいねではなくリツイートしてください」というものでした。これが物議を醸すことになります。ここでそのツイート内容の是非を問題にするつもりはないので、割愛します。ただ、なぜあれほどの騒ぎになってしまったのかは考える価値があるでしょう。

あの漫画について問題だったのは、何はともあれ「説教臭さ」だったと思われます。ツイート主が絵を描く方であったのも災いしてしまったでしょう。

ただ、ここまで述べたところで私が言いたいのは、「白ハゲ漫画なんて前からあったやろォ!?」という話です。

Twitterでの個人の発信が盛んになった今、漫画を媒介とした意見の発信が文章だけのツイートと比べて非常に拡散力の強い手段であるということは、情報を受信するばかりの一(いち)ユーザーの私でさえ感じます。自分の体感としては、3年ほど前からよく目にするようになりました。

先ほど挙げた叩かれてしまう要素、「説教臭さ」を強く感じるようになったのはここ一年のことでしょうか。記憶に新しいのは、「頭の良い人と悪い人の物の見方の違い」や「私が大好きなアニメを見れなくなった理由」で有名になったmicorunさんでしょうか。氏の漫画ツイートにはバズらせるための要素…「主語の大きさ」「議論の単純化」などがてんこ盛りです。道義的にどうかはともかく、非常に効果的なTwitterの使い方といえます。micorun氏の漫画に出てくるキャラクターは白くもハゲてもいませんが、簡略化された造形やその内容から十分白ハゲ漫画の範疇に入るといえるでしょう。もちろん、そこまで有名にならなかったものも含めると先に挙げた画像のようなキャラを使ったものはそれこそ星の数ほどありました。

それまでも存在したような意見発散漫画に「白ハゲ漫画」という不名誉な称号が与えられた瞬間にインターネットヤクザからボコボコに叩かれてしまう。それまでに溜まっていたそうした漫画に対する鬱憤がこうした形で発散されるというのは、個人的な想いから言えばとても悲しいです。表現手段としての漫画の歩みがまた一歩退いてしまったといえるのですから。説教臭さだなんだと書きましたが、私としては「オイラはみんなの漫画が見たいんじゃ~」ということしか考えていません。

ただそれとは別に、こうしたキャラクター性を極限まで排除した性質が一つの特徴と認められ、名前が付けられたというのは非常に面白い現象だな、とも思います。

 

え? アーノルズはせがわさんも入るだろって?

いや、あの人はほんとに頭がツルツルだし……

 

それでは、さようなら。

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